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トップ > Astro-E2 > 新着情報 > 2003-04-01

第3回 科学ワーキンググループ会議の報告

2005年初めの打ち上げまで2年を切り、搭載用機器の製作が本格化しているAstro-E2の、第3回科学ワーキンググループ会議が2003年3月11、12日の両日、宇宙科学研究所で開催されました。主題は、搭載機器製作の現状報告と、Astro-E2で目指す科学目標の議論でした。国内、米国、欧州を合わせ、70名以上のX線天文科学者が参加しました。


宇宙科学研究所の会議室にて

衛星本体では新しいモーメンタムホイールのノイズが1桁以上静かになり、X線分光装置XRSへの影響が大きく減らせることになりそうです。X線望遠鏡では、Astro-E1の2.0-2.1分角に対し、Astro-E2では1.7分角(HPD)のX線画像が得られそうだと報告されました。その他の機器も若干の遅れはあるものの、マイナーな問題を解決しつつほぼ予定どおり準備が進められていることが報告されました。これから6月18日に始まる第一次噛み合わせに向けて、各チームが総力を上げることになります。

会議の後半では、Astro-E2を用いた天体観測の議論が行われました。既に観測を始めて3年が経過した米国のチャンドラ衛星、欧州のニュートン衛星のデータから分かってきた新たな成果と、そこからの示唆が報告されました。特に、X線分光装置XRSの(6000電子ボルトのエネルギーのX線に対して)6電子ボルトという極めて優れたエネルギー分解能を使った鉄輝線(シリコンあたりまで含めて)の分光学が重要で、現在懸案になっている鉄輝線プロファイルの問題、広がった天体の撮像分光観測に注目すべきことが主張されました。これにより高温ガスの運動の様子が解明され、銀河団の進化、ブラックホール近傍の構造が明らかになると期待されます。また、X線CCDカメラXIS、硬X線検出器HXDによる高感度な連続成分観測と結び付けることの重要性も指摘されました。

これからは、観測装置の実質的な性能も取り込んで、具体的な観測提案を今年後半を目指して準備して行くことになります。2003年11月前後に予定される次回の科学ワーキンググループ会議では、その議論が主題となります。

今回の会議では1日目の夕方、駅近くの中華料理店を貸し切りで会食をしました。アルコールで滑らかになって会話も弾み、チームとしても一体感が高まって来た様に感じました。


バンケットの様子

2003年4月
Astro-E2プロジェクトサイエンティスト 國枝秀世


JAXA 宇宙科学研究本部 高エネルギー天文学研究系

Last Modified: Sunday, 05-Oct-2003 20:05:15 JST